Audacityで音声ファイルを分割する [Audacityの使い方]
Audacityでは、選択した一部の音声波形をトリミングしたり削除したりすると、その削除したりトリミングしたりした範囲ぶん、右側にある音声波形が左に詰めてきてしまいます。
ですので、Audacityに読み込んだ音声ファイルの波形の一部の再生位置を変更したり、音声波形の途中に少し空白箇所を作りたい場合などには、音声波形を分割する必要があります。
Audacityに読み込んだ音声ファイルを分割するには、分割したい位置にシークバーを移動して右クリックを行い、表示されたダイアログで「クリップを分割」をクリックします。
そうすると、シークバーが有る位置で音声波形が分割されます。
また、分割された音声波形は、別々の音声クリップとして扱われるようになり、音声クリップ名の箇所をドラッグする事で、タイムラインの位置を移動させる事が出来ます。
Audacityに読み込んだステレオ音声の左右を分割する
Audacityにステレオ音声ファイルを読み込むと、左右で波形が別々に表示されますが、トリミングやカットを行う際には、二つの音声波形の編集が同時に行われてしまいます。
ですので、ステレオ音声ファイルの左右の波形を別々に編集したい場合には、捨てれ音声を別々のトラックに分割する必要があります。
ステレオ音声のトラックをモノラルに分割するには、トラックの左側で右クリックして、表示されるダイアログの「ステレオからモノラルに分割」をクリックします。
そうすると、ステレオ音声の左右の波形が、別々のモノラルトラックに分割され、左右の波形でそれぞれトリミングやカット、エフェクトなどの編集が行えるようになります。
編集した左右の波形をステレオトラックに結合する
左右別々に編集を行った波形を、ステレオ音声として結合したい場合には、結合したいモノラルトラックを上下で隣接している状態にした後、上にあるモノラルトラックの左側の箇所で右クリックを行い、表示されるダイアログの「ステレオトラックの作成」をクリックします。
そうすると、2つのモノラルトラックが1つのステレオトラックに結合されます。
このように、Audacityでは、読み込んだ音声ファイルの波形を別々の音声クリップに分割したり、別々のモノラルトラックに分割・結合したりする使い方も可能となっています。
Audacityの編集ツールの使い方 [Audacityの使い方]
Audacityの編集ツールでは、読み込んだ音声ファイルの波形の一部をカットしたりトリミングしたりする事が出来る以外にも、一部を無音化したり、一部以外を無音化したりする事が出来ます。
ですので、Audacityでの音声編集で大枠となる編集作業は基本的に編集ツールで行うことが多いです。
範囲選択した後、編集ツールのボタンをクリックする
編集ツールの使い方は簡単で、選択ツールで範囲選択した後に、編集ツールの各ツールのボタンをクリックするだけです。
例えば、音声波形の一部分だけを無音化したい場合には、その部分を範囲選択した後に、「選択部分を無音化」ツールのボタンをクリックします。
そうすると、その範囲だけが無音状態に編集されます。
音声の一部分をコピーして別の箇所にペーストする
Audacityの編集ツールでは、範囲選択した箇所の波形だけをコピーして、別の箇所に貼り付けるといった編集も行えます。
まず、コピーしたい波形の範囲を選択状態にして、編集ツールの「コピー」ボタンをクリックします。
次に、コピーした範囲をペーストしたい箇所にシークバーを移動して、編集ツールの「貼り付け」ボタンをクリックします。
そうすると、こんな感じで、シークバーの位置から、コピーした波形が貼り付けられます。
Audacityの編集ツールは、このように、選択範囲の箇所を無音化したりコピーしたりといった使い方になっています。